セイコーインスツル株式会社（略称：SII、社長：新保雅文、本社:千葉県千葉市）は、このたびスポーツウオッチSOMA(ソーマ) RunONE 300PACE（ランワン300ペース）の優れたデザインが評価され、財団法人 日本産業デザイン振興会が主催する｢2010年度グッドデザイン賞｣(Gマーク)を受賞しました。
　　　
【製品概要】
「RunONE 300PACE」は、ランニングに必要なクロノグラフなどの基本機能に加え、歩数計測が可能な加速度センサーを搭載。推定スピードやペース、推定走行距離などを走りながら確認可能なスポーツウオッチです。30゜傾けた大型ディスプレイや、大きく押しやすいボタンを採用するなど、走りながら各種のデータを確認しやすいよう配慮しています。カラーリングは大人の男性を意識したシックな配色で、オンオフどちらのシーンにもマッチするデザインとなっています。

【デザインのポイント】
(1)別々のパーツに分かれているケース部とバンド部を一体感のある形状に見えるよう、カン合部分の組込み段差や、腕装着時の変形による開きをなくす事に重点をおいて設計しました。素材や構造検討を十分行い、外観形状をシミュレーションすることで、コストをかけずにスムースな見栄え、装着感を実現しました。
(2)尺骨（手首の骨のでっぱり）を避けるナチュラルフィットデザインで、走行中の手首周りの違和感を軽減しています。
(3)走行中、腕を軽くあげた状態で表示が水平に見える30°傾いたディスプレイを採用しました。
(4)走行中の操作性を考慮し、大型のフロントボタン、2時側ボタンを採用。ブラインド操作が可能です。

【デザイナー自身の想い】
「スポーツを楽しむための時計でありたい」といったブランドコンセプトの元に開発した「SOMA RunONE300PACE」は、ランニング上級者、初級者を問わず、全てのランニングファンに向けた本格的機能を持ち合わせたランニングウオッチです。スポーツをすることが生活の一部になり、健全で楽しい生活がおくれるアイテムになれるように開発致しました。
　（デザイン総括部　ウオッチデザイン部　木村正幸）

【審査委員の主な評価コメント】
SOMA のブランドコンセプトである「全ての人が気軽にスポーツを楽しむための時計」に沿って、ランニングギア的なデザインを採用する事で幅広いターゲットユーザーに対応している点は、好感が持てる。加速度センサー搭載により多機能化されているが、最小限のボタン操作でブラインド操作できるユーザビリティーを達成している。

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