製造部 製造職場(SCX前工程)
2015年入社宮山 裕充
入社の動機は?
高校を卒業後、派遣社員として地元周辺のいくつかの工場に勤務しました。SCTも派遣会社からの紹介で2015年に契約社員として入社し、入社して1年が経った頃からシフトリーダーとして職場環境の改善などを行うようになりました。また、仕事で得た経験と知識を生かして、複数の工程に分かれている既存の生産ラインを1つに複合化した「高生産性ライン」の立ち上げにもかかわりました。生産効率が高まったことでサイクルタイムが早まり、生産数を増やすことができるという改善の過程を知ることができた、とてもやりがいのある仕事でしたね。
このように日々の業務に魅力を感じられた会社はSCTだけです。初めて仕事に面白さを感じたことが、正社員の採用試験を受けるきっかけになりました。そのため、合格できたときはとてもうれしかったです。
仕事について
水晶振動子の製造装置オペレーターとして、製品のセット・回収や測定、周波数の調整、外観検査を行うのが私の仕事です。また工程のシフトリーダーとして、製造装置のパラメータ調整、品質確認、進捗確認、作業教育や作業指示も行っています。
担当している高生産性ラインは立ち上げから数年と日が浅いこともあり、生産効率を高められる余地はまだまだあります。そのため、私たちから技術部門に製造行程の見直しを提案したり、その確認を依頼することもあります。提案が採用され工程が改善されたときは「やった!」と思いますね。
そうした日々の業務以外では、担当工程の4人のシフトリーダーが集まり工程内の問題点を挙げ、その改善方法を話し合い社内で発表する小G(グループ)活動や、働きやすく効率的な職場環境を作る5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)活動なども行っています。改善とは、日々の業務で「ここは面倒だな」と思うことをなくしていくことで、生産効率や作業効率の向上に繋げることだと考えます。そのためには同じ部署の仲間や他部署との連携が必要となり、分かりやすく伝えるコミュニケーション力が重要になります。
私の工程は4班2直(4つのグループに分かれて昼夜2交代勤務)で3勤3休(3日勤務したら3日休み)となっており、他のグループと連携が取りにくいため、小G活動以外でも社外レクリエーションなどにも参加して、交流を深めるようにしています。そうして人と人とのいい関係を築くことが、優れた製品を作ることにつながっていくと思います。
1日のスケジュール
08:00 出社
夜勤者との引継ぎを行い、装置の状態やトラブルに関する情報を共有。引継ぎで得た情報をもとに1日の作業計画を立て、作業者への指示出しや担当部署への連絡等を行います。
09:00 在庫確認
日常的に使用する資材関係の在庫を確認し、必要に応じて担当部署への出庫依頼を行います。
12:00 お昼休憩(45分)
食堂で昼食。
13:30 工程内清掃
工程内はクリーンルームになっていて、細かい埃などが付着するだけでも影響を受けてしまうような製品を取り扱っている為、常に『5S』を心掛けるようにしています。
17:30 休憩(45分)
45分間の休憩。
19:00 引継ぎ準備
昼勤であったトラブルや連絡事項など、夜勤者へと引き継ぐ為に情報のまとめを行います。
20:00 引継ぎ
夜勤者への情報共有を行います。
20:15 退社
※製造スタッフ日勤の場合(勤務時間 8:00~20:15)学生の皆さんへ
工場勤務のイメージとは、決められた工程をこなしていくものではないでしょうか。しかしSCTでは、働いている中で「こうすればこの工程はもっと短縮できそうだ」と気付き、改善することができます。動かされるのではなく製造現場が自ら動いていると実感できれば、仕事は面白くなります。もちろんそれには時間が必要ですが、1年、2年と続けると、次第に仕事の本質ややりがいに気がつくはずです。また、目標とする人や事を見付けるなど積極的に動くことで、仕事はより楽しめるものになると思います。
私もそうでしたが、学生時代にやりたい仕事を見付けられる人は多くないかもしれません。しかし、最終的に「ここだ!」と思える会社と出会えるよう、業種や職種を限定せずいろいろな職場を見てみることも必要だと思います。
そうやって得た経験や知識は絶対に無駄にはならないですからね。