製品のライフサイクルにおける生物多様性評価

SIIでは、生物多様性行動指針の中で、製品・サービスのライフサイクルにおける生物多様性への影響を分析・評価し、その低減に努めることを掲げています。
その一環として、2012年度よりLIME2を活用した、製品のライフサイクルにおける生物多様性への影響評価の試行を開始しています。

LIME2:(独)産業技術総合研究所が開発した日本版被害算定型影響評価手法の第二版

■LIME2を用いた評価結果

無水銀酸化銀電池

無水銀化により生物多様性影響は原材料としての水銀投入の影響(採掘の際の土地改変による影響)は、寄与率0.02%と極僅かですが、水銀の土壌への排出による影響は寄与率40%と大きい結果となりました。

無水銀酸化銀電池

★評価の前提

  • 水銀や鉛についてはLCAのインベントリ分析結果ではなくLIME2に直接入力して評価しています。 また、電池は産業廃棄物の平均的不法投棄率と同じ率で不法投棄され、その水銀の全てが土壌に排出されると想定して評価しています。
  • 凡例に記載された物質は酸化銀電池の直接的な原材料や投入エネルギーでなく、ライフサイクルでの投入、排出物質(LCAのインベントリ分析結果)です。但し水銀はライフサイクル全体は考慮されていません。